●第5回学習会が開催されました。
日時:8月30日(金)19:00-20:30
場所:松本市市民活動サポートセンター会議室
テーマ:
1.「環境問題からみたヨーロッパの現状と課題:ドイツ・フランスの視察報告」講師:宮澤 信さん
2.「既存砂防ダムへのスリット化改修・その意味すること」 講師:田口康夫さん
8月30日(金)、松本市市民活動サポートセンター会議室で第5回の学習会が開催されました。今回は松本市の「ヨーロッパの次世代交通政策視察」の参加した宮澤さんからの報告と大町で実施されている国内最大規模の砂防ダムのスリット化改修とその意味についてを田口さんからお聞きしました。
1部はドイツとフランスの「ヨーロッパの次世代交通政策視察」の報告と考察。松本市同等の20万都市の次世代交通への取り組みはとても興味深いものでした。とくに、市街地かマイカーを閉め出すことで、逆に市民を市街地に流入させている政策と考え方にはとても共感しました。松本市でも思い切った発想の転換を実行できれば、市街地の活性化の糸口が見えてくるような気がします。
2部は毎回興味深い話を聞くことができる、川環境の専門化の田口さんの砂防ダムの話。砂防ダムの現状と課題をおさらいして、課題対策として有効なスリット化改修について考えました。大町の白沢砂防ダムで実施されているスリット化改修工事は国内最大級のものであり、この工事は今後の取り組みにとって大きな実績になることを皆で認識しました。
(レポート文・写真 広報チーム渡辺)
●第4回学習会が開催されました。
日時:7月29日(月)19:00ー20:30
場所:松本市市民活動サポートセンター会議室
テーマ:持続可能な社会を考える
1.「エコロジカルフットプリント」講師:平島安人さん
2.「世界一のエコタウン“江戸”から学ぶ」 講師:宮澤 信さん
7月29日(月・19:00-20:30)、松本市市民活動サポートセンター会議室で第4回の学習会が開催されました。テーマは第3回学習会から引き続き「持続可能な社会を考える」です。1部はエネットまつもと代表の平島さんによる「エコロジカルフットプリント」という考え方を学び、2部は学習会WG代表の宮澤さんを講師に持続可能な社会を実現していた「江戸」を考えました。
1部でとりあげた「エコロジカルフットプリント」という考え方は、私のような一般の市民には馴染みのないものでしたが、今の地球や地域の持続可能性を視覚的に表してくれるものとして有効な分析方法だと思いました。
ただ、1回の学習会では詳しい内容まではなかなか理解できないものなので、後日平島代表から送られてきた下記ホームページで復習です。
●言葉の定義や考え方、具体的な内容など詳細を知るにはこれが適当です。
http://scienceportal.jp/HotTopics/opinion/206.html
以下は内容の一部です。
エコロジカル・フットプリント分析とは
エコロジカル・フットプリント分析は、カナダのブリティッシュ・コロンビア大学ウィリアム・リース教授とマティス・ワケナゲル博士によって1990年代初期に開発された。人類の生態系に対する需要量(エコロジカル・フットプリント)と、生態系が1年間に再生産できる供給量(バイオキャパシティ)を比較する ことで持続可能性を考察する指標だ。環境負荷量を土地面積として表現することで、資源の有限性そして地球1個分の生活を“視覚的に”理解しやすい点が同指標の最大の強みである。
例えば、私たちの食卓に日々並んでいる米・野菜・肉・乳製品などの食料品は、その生産に耕作地や牧草地を必要とする。同様に、家具などの木材製品の木材を 供給する森林地が必要だ。このように私たちの生活を支えるために必要となる全ての土地・水域面積を合計した値がエコロジカル・フットプリントである。この値が高ければ高いほど「環境負荷が高い」ということになる。(図1参照)
2部は「世界一のエコタウン“江戸”」。江戸の優れた持続可能な社会性についての多少の情報はTVやメディアから聞き知ってはいましたが、宮澤さん教授してもらった、廃棄物が出ない江戸の暮らしや文化、教育制度、そして都市機能のすばらしさには目から鱗の内容もたくさんあり、とても有意義な学習でした。
【宮澤さんのレジュメはこちら】
次回第5回学習会は8月30日(金)、「持続可能な社会を考える」の第3弾の予定です。
(レポート文・写真 広報チーム渡辺)
●映画上映と語り合い
日時 : 2013年7月7日(日) 18:30開場
(映画上映 19:00ー19:50、語り合い 19:50?20:45)
場所 : 塩尻市 えんぱーく(市民交流センター) 3階 多目的ホール
入場 : 300円(事前申込みは不要、大学生以下無料)
主催 : 自然エネルギーネットまつもと
上映映画:『パワー・トゥ・ザ・ピープル グローバルからローカルへ』
映画について詳しくは→ http://unitedpeople.jp/p2p/
平島代表を中心にネットワークづくりチームが準備した、自主映画の上映会を7月7日(日)の夜開催しました。基本がエネットまつもとの会員対象の告知のみのPR不足と日曜日の夜ということもあって20人程度の参加者でしたが、七夕の夜に自然エネルギーと自立型のローカル社会について考えることができた2時間でした。
映画『パワー・トゥ・ザ・ピープル グローバルからローカルへ』は、自然エネルギーでの電力自給率100%で有名なデンマークサムソン島の話、オランダで大手電力会社に頼らない自然エネルギーの普及に取り組む住民グループ、大手保険会社ではなく、顔の見えるコミュニティの仲間同士でお金を出し合ってつくった基金によるあらたな生活保障のシステムをつくりだしたグループの話など、自立型・分散型の社会をつくろうと奮闘するリーダーと市民たちを追ったドキュメンタリーです。
世界のあちらこちらで、小さくてマイナーではありますが、意識の転換と行動力そして勇気ある決断が、次々と新しい社会構造への模索活動を生み出しています。グローバルでは不可能なこともきっとローカルなら可能なのかもしれません。この映画を見て、意識の転換が生み出すエネルギーの大切さをつくづく感じました。
上映会後は、参加者全員でいろいろな意見交換、情報交換の時間を取り、残った時間でMOKUBAの会の寿永さんとエネットまつもと平島代表が持ってきてくれた電気をつくるグッズや電気に頼らない道具たちの紹介などを通して、供給されたエネルギーに頼らない自給自足的でパーソナルくらしについて考えさせてもらいました。
(レポート文・写真 広報チーム渡辺)
●第3回(2013年度)学習会が開催されました。
日時:6月24日(月)19:00-20:30
場所:松本市市民活動サポートセンター会議室
テーマ:
1.塩尻市のバイオマス発電所:公害防止協定について
2.持続可能な社会を考える(成長の限界・人類の選択)
6月24日(月・19:00-20:30)、松本市市民活動サポートセンター会議室で2013年度・第3回の学習会が開催されました。1部・2部に分けた学習会の講師はWG代表の宮澤さん。
1部は第3回目となる「信州F・Powerプロジェクト(塩尻のバイオマス発電所)」関連の学習。進行中の公害防止協定を受け、公害防止協定とは何か。協定で大切になるポイントは何か。法的な拘束力のない協定の賠償は?など基本てきな部分を学びました。(塩尻のバイオマス発電所は学習会のテーマとしては今回が最後になりますが、会員から自発的な問題提議があれば引き続き討論会なども実施できます)
2部は運営委員会からの要望テーマ「持続可能な社会を考える」の第1弾。
今回は宮澤さんからの「成長の限界・人類の選択」の本をテーマに人工、産業、食料等地球規模での持続可能な社会について学び、合わせて興味深い「イースター島の悲劇」(イースター島の文明がなぜ滅亡したのか)を考えました。
宮澤さんからの教授の後、参加者で持続可能社会の可能性について多様な意見を出し合い座談会形式で語り合いました。
時として、自分以外の意見はたくさんの「気づき」を生み出すことを再認識できた時間でした。
次回学習会は7月29日(月)、「持続可能な社会を考える」の第2弾の予定です。
【宮澤さんのレジュメはこちら】
(レポート文・写真 広報チーム渡辺)
●平島代表紹介の本
ジャレド・ダイヤモンド
『文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの』上・下
上:http://www.amazon.co.jp/dp/4794214642
下:http://www.amazon.co.jp/dp/4794214650
●第2回(2013年度)学習会が開催が開催されました。
日時:5月17日(金)19:00?20:30
場所:松本市市民活動サポートセンター会議室
テーマ:
1.長野県環境エネルギー戦略概要について
2.県政タウンミーティング(5/10開催)の報告
3.「信州F・Powerプロジェクト(塩尻のバイオマス発電所)」の報告書紹介
5月17日(金・19:00?20:30)、松本市市民活動サポートセンター会議室で2013年度・第2回の学習会が開催されました。最初、学習会WG代表の宮澤さんから「長野県環境エネルギー戦略」の概要について教授していただき、続いてエネットまつもとの平島代表から「県政タウンミーティング(5/10開催)」に参加した内容等について報告。環境・エネルギー自立地域創造プロジェクトなどについて学びました。また、平島代表から「信州F・Powerプロジェクト(塩尻のバイオマス発電所)」の報告書の紹介と解説をしていただき、参加者で意見交換を交わしました。話に熱が入り、宮澤さんからの「公害防止管理と公害防止協定につて」の話は伺えませんでしたが、たくさんの長野県がらみの新しい情報を学習することができて有意義な90分間でした。
「信州F・Powerプロジェクト(塩尻のバイオマス発電所)」についてはまだまだ議論の余地はありますが、学習会のテーマとしては今回が最後になります。会員から自発的な問題提議があれば引き続き討論会などの企画も持ちあがるかもしれません。
★テーマは未定ですが、次回の学習会は6/30(日)を予定しているそうです。
どんなテーマになるか楽しみです。
(レポート文・写真 広報チーム渡辺)